社会福祉士にとっては、人前でスピーチできる能力も必要になります。
私は人前で話すのが学生の頃から大の苦手でした。
何とか発表を避けようと話が得意な人にいつも任せて逃げてきました。
社会人になっても人前に出ることに恐怖があり、介護老人福祉施設(老健)の支援相談員として医療講演で話す機会があっても上司に任せて逃げたり、朝礼時の発表でさえ何度も逃げました。
勤務年数も長くなり、いつまでも逃げてはいられない、変わらなくてはいけないと思っていました。
全国の老健施設が集まり各施設の取り組みなどを発表する講演会があり、私の職場からは支援相談員が参加し、発表することになりました。
上司から「失敗してもいいから、勉強目的で発表するように」と言われ、私が発表することになりました。
さすがに今回はいつもみたいに逃げられない‥
困った時にはいつも本屋に行きます。
人前でも緊張せずに話せるようになるという内容の本を3冊購入しました。
しかし、ピンとくる内容がない‥
「ここは舞台!私は女優」と演じきる内容だったり、「緊張感を楽しむ」という内容だったり、私には無理そうなことばかりでした。
次は古本屋に行ってピンとくる内容のものがあるか探しました。
見つけたのが
人前で「あがらない人」と「あがる人」の習慣(朝日香出版社)でした。
「あがらない人」と「あがる人」の習慣を対比させているのでわかりやすかったです。
「ガチガチな人もブルブルな人も人前が怖くなくなります」と帯に書いてあったことが私には刺さりました。
大学生の頃、実習内容を発表した時に、ガチガチでブルブルで大恥をかいたことがあります。
私が本の内容で「コレだ!」と思えたのは
「あがらない人は、相手を見ようとする。あがる人は、誰とも視線を合わせまいとする。」という部分です。
「人に見られている」「注目されている」と思うと「ちゃんとしゃべれてる?内容わかりにくくない?今日の前髪大丈夫かなぁ?‥」など色々考えてしまい自分を追い込んで緊張が増していきます。
「こっちが相手を見ている」と考えれば気持ちが楽になります。
「あの人はメモを取ってるな」「寝てる人がいる」など、こちらが見ている側になることで緊張が和らぎます。
この方法で私は講演会のスピーチに挑みました。
足は最後まで震えていましたが「相手を見る」ということに集中したため思っていたよりは落ち着いて話せたと思います。
老健は”地域に根差した施設”という特徴があります。
地域の方たちに老健がどのような施設で、どんなサービスを提供できるのかを理解していただけるように今後講演会を積極的に行いたいと考えています。
そのために人前であがらずにわかりやすく話せるように頑張りたいと思います。
コメント