介護老人保健施設(老健)で支援相談員に従事しています。
相談員は施設の中で入所受付やご家族と面談することだけが仕事ではありません。
老健の役割をたくさんの方に知っていただくため、施設の外に出て講演会を行うことも相談員の重要な仕事です。
ただ申し込みに来られた方だけに対応していくのではなく自分から発信していくことが重要です。
講演会を行う際にはパワーポイントと発表原稿を作成します。
パワーポイントのアニメーションを使って文字を動かしたり、イラストをたくさん挿入し見ていて楽しいものを作るのが当たり前だと思っていました。
しかし、1番見ていただきたいのは文章です!
他の余計なものが邪魔をして文章がわからないなんて講演会で発表する意味がない!
このように考えるようになったのが、
「説明0秒!一発OK!脅威の『紙1枚!』プレゼン」(日本実業出版社)を読んだのがきっかけです。
資料作成の本質は「考え抜くこと」です。
プレゼンテーションが苦手で毎回上司に任せていたため「考え抜く機会」から私は逃げていました。
この本では「紙1枚」による「思考整理法」が紹介されています。
紙に16マスの表を書き、上1段目に「whyなぜ?」「what何を?」「howどうやって?」を記入し、左縦1段目に「P1?」「P2?」「P3?」と記入します。
P=ポイントという意味です。
それぞれの問いにポイントを3つ記入します。
表に記入した内容をパワーポイントに載せて、まとめた内容をプレゼンテーションの原稿にします。
出来上がったパワーポイントは非常にシンプルですが、伝えたいことが簡潔にまとめられているためとてもわかりやすいです。
パワーポイントのアニメーション作成が苦手な私は、「こんなにシンプルで良いんだ」と安心しました。
プレゼンテーション以外にも仕事で何か問題が起きた時に「why」「what」「how」を頭の中で考えて整理することを癖づけたいと思います。
癖づけることができれば考え抜く力を自分の技術にすることができます。
私の勤める老健は病院に併設されています。
今年の秋に病院と合同で行うプレゼンテーション大会で、入職して初めて発表することになりました。
今は発表内容をwhy、what、howに整理しているところです。
今から緊張して不安もありますが、これが上手くいけば成長できるかもしれないとワクワクしています。
嫌な役割が回ってきたとマイナスに考えずに「考え抜く機会」を与えてもらったとプラスに考えて頑張りたいと思います。
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