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最大の認知症予防は運動!「運動脳」

文献

私は介護老人保健施設で支援相談員として働いている社会福祉士です。

入所利用者さんの中には認知症の方もいます。

診療情報提供書の病名には“認知症”と記載があり、施設職員から見て明らかに認知症状がある方のご家族から「うちの母親はしっかりしていて認知症状はありません」と言われたことがあります。

同居していないのでご本人の状態が把握できていなかったり、「うちの親に限って認知症なんてっ」という思いがあるようです。

認知症予防には運動!いくつから始めても効果がある!

自分らしく人生を送れるように認知症にならないためにはどうしたらいいのか?

運動することが最大の認知症予防になると「運動脳」(サンマーク出版)を読んで学びました。

数十年にわたる神経科学の研究が導き出した答えが“運動”です。

著者のアンデシュ・ハンセンはスウェーデンストックホルム出身です。

スウェーデン国内には、認知症の患者が15万人から20万人いるといわれています。

また世界では、7秒に1人の割合で新たに診断が下されているといわれています。

このままいけば2050年までに、患者は1億5000万人に増える計算になります。

“18歳のときに体力に恵まれていた若者は、てんかんや認知症の発生リスクも少なかった。”

と記載があったため

「あぁ、若い頃から運動してないと効果は無いのか」とがっかりしたのですが、読み進めているうちに、なんと“いくつで運動を始めても脳は強化できる”ということが証明されていることがわかりました。

高校生以来運動をしていない私にとっては朗報です。

95歳でこの世を去った陸上競技選手のオルガ・コテルコが本格的なトレーニングを始めたのは77歳でした。

オルガとごく普通の90歳の脳をMRIで調べた結果、他の被験者たちよりも健康であることがわかりました。また、違いはMRI画像だけではなく、記憶力の面でも、同年代の被験者より格段にすぐれていたのです。

オルガはいくつで運動を始めても脳を強化できることを身をもって証明してくれています。

“歩く”ことが認知症の一番の薬!

“運動”といってもヘトヘトになって倒れ込むほど激しいものではありません。

“歩く”これが一番の認知症の薬です!

研究では、ウォーキングか軽いジョギングを週ににトータルで150分、あるいは30分ずつ週に5回行うのが望ましいとされています。

通勤で一駅歩けば達成できる運動量です。

脳の最も重要な仕事は「移動」です。

体を動かさない生活は脳にとってはよくない影響を与えます。

認知症を予防し自分らしく生活が送れるように意識的毎日の生活に“運動”を取り入れたいと思います。

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認知症には血管性認知症、前頭側頭型認知症、レビー小体型認知症、アルツハイマー型認知症があります。

その中でもアルツハイマー型認知症に対して薬に頼らないリコード法を紹介している文献があります。

「アルツハイマー病真実と終焉」(ソシム)です。

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