本の帯に“文章術の本”と書いていますが私は“伝え方の技術の本”だと思っています。
私は介護老人保健施設で支援相談員として相談業務を行なっています。
業務上、たくさんの利用者さん、ご家族、他機関の職員とお話をします。
特にご家族との面談では今までの苦労した話や利用者さんとの思い出話などを聞かせていただきます。
「そうですね」「大変でしたね」と大した返答しかできず、後になって「もう少しちゃんとした返答ができたら良かったなぁ」と反省することが多々あります。
自分の語彙力の無さも原因だと思いますが他に改善策はないかと思い“「好き」を言語化する技術 推しの素晴らしさを語りたいのに「やばい!」しかでてこない”を読みました。
この本は推しについて自分の言葉で語りたいという内容ですが私の悩みの解決にも繋がります。
ありきたりな言葉ではなく自分の言葉をつくることが語彙力をつけるよりも重要です。
言語化するとは細分化することです。
ご家族との面談で「そうなんですか。大変ですね」と答えた後に何か一言だけでも自分の感想を付け加えられたら話の内容にも深みが出ると思います。
もちろん面談では共感の言葉は必要です。それだけで終わらないようにするにはどうしたら良いか。
ご家族が苦労している具体的なことは何か
ご家族が自由にできる時間はどれくらいあるのか
実際に利用していた介護サービスは何か
など細かく挙げていきます。
どれか1つについてだけでもこちらの感想をご家族に伝えてあげられたら「ちゃんと考えてくれている」と感じてもらえる気がします。
今までに利用者さん、ご家族について書き留めているメモを面談前に見返して一言コメントできるように準備するようになりました。
推しの素晴らしさを語るための本が私にとっては相談業務に役立たせることができて助かりました。
これからもこの本を見返しながら活用し自分の技術にできるようにしていきたいと思います。
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